Wednesday, April 03, 2019 10:31 AM

グアイド氏不逮捕特権剥奪 ベネズエラ制憲議会が承認

 ベネズエラからの報道によると、反米左翼マドゥロ政権派の議員だけで構成される制憲議会は2日、暫定大統領就任を宣言した野党連合出身のグアイド国会議長の不逮捕特権を剥奪することを全会一致で承認した。同氏が出国禁止措置を破ったとして、政権寄りの最高裁が制憲議会に特権剥奪の承認を求めていた。

 平和をかく乱した容疑などでのグアイド氏に対する捜査が今後も継続される。ただ、グアイド氏を暫定大統領と承認する米国などが同氏の身の安全を求めて政権に圧力をかける中、当局が実際に逮捕に踏み切るかは不透明だ。

 憲法は国会の事前承認があれば、最高裁は国会議員の逮捕を命じることができると定めているが、政権は2017年に制憲議会を発足させ、野党連合が多数派を占める国会の権限を剥奪した。(共同)