Wednesday, April 03, 2019 10:32 AM

洪水巡り米イランさや当て 「経済制裁で支援停滞」

 イラン各地で50人以上が死亡した洪水を巡り、国外から義援金が届かないなど支援が滞っているのは米国の経済制裁が原因だと、イラン政府が非難を強めている。米国はイランの防災対策の失敗にすぎないと反発、被災者の困窮が深まる中、両国のさや当てが続いている。

 イランでは3月中旬から豪雨による洪水が発生し、国営メディアによると4月3日までに57人が犠牲になり、計2万5000戸以上の家屋が破壊されるなどした。被害は国内31州のうち26州に広がり、国民の間では支援の遅れにいら立ちが募っている。

 イラン政府によると、救援を担うイラン赤新月社は外国から義援金を受領できていない。核合意を離脱した米国が再開した制裁により銀行送金ができないためだという。(共同)