Wednesday, April 03, 2019 10:33 AM

中東オマーン支出立件へ ゴーン前会長特別背任疑い

 会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が、中東オマーンの販売代理店側に支出された日産の資金を不正流用した疑いがあるとして、東京地検特捜部が新たな特別背任容疑で立件する方向で詰めの捜査を進めていることが3日、関係者への取材で分かった。

 ゴーン被告は同日までに自身のツイッターを開設し、11日に記者会見を開くと公表。「何が起きているのか、真実をお話しする準備をしています」とした。弁護人は3日、保釈条件に違反していないと説明。関係者によると、弁護人の事務所での平日日中のインターネット利用は認められている。

 関係者によると、オマーンの代理店には2012年以降、日産の最高経営責任者(CEO)だったゴーン被告が使途を決めていた「CEO積立金」から、毎年数億円、計約35億円が奨励金名目で支払われていた。(共同)