Wednesday, April 03, 2019 10:35 AM

米中、閣僚級協議を開催 2週連続で打開を模索

 米中両政府は3日、ワシントンで貿易摩擦解消に向けた閣僚級協議を開く。合意内容を中国に守らせる仕組みを巡って議論が難航。3月28〜29日の北京会合に続き、2週連続となる直接交渉で集中的に取り組む。決着を目指し米中首脳会談の実現へ打開策を探る。

 協議には米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表やムニューシン財務長官らが出席し、中国からは劉鶴副首相が参加。米国商業会議所の幹部は貿易協議に関し「米中両政府は月内の合意を目指している」と強調する一方、今回の会合で大きな進展がなければ「妥結にはしばらく時間がかかるだろう」との見方を示した。

 焦点の一つは、追加関税の取り扱いだ。中国は合意後の撤廃を求めているが、米国は「合意内容を守らせる圧力」(米中交渉関係者)として維持する考えを示している。米国は約束を守らない場合には追加関税を課し、中国に報復措置を取らないことまで求めている。米中双方の主張には隔たりがあり、交渉が長期化する可能性もありそうだ。(共同)