Thursday, April 04, 2019 10:20 AM

数学記述式、正答率3%も 共通テ試行、問題調整へ

 大学入試センターは4日、2020年度から始まる大学入学共通テストに向けて昨年11月に実施した第2回試行調査の記述式問題の結果を発表した。計3問を出題した数学Ⅰ・Aの平均正答率は3.4〜10.9%と低迷。18年12月公表のマークシート式の結果と合わせた平均点は100点満点中26.61点で、目標の「5割程度」に及ばなかった。今後、問題を簡潔にするなど調整を進め、作問方針を正式決定する。国語の記述式で自己採点の精度が低いことも判明した。

 試行調査はこれで最後。17年実施の初回試行調査は国、数の記述式で正答率が低く、センターは今回、参加者が取り組みやすいよう手を加えたが数学は改善しなかった。

 数学Ⅰ・Aは記述式だけでなく、マーク式も含む全体で正答率が低かった。日常生活に関連する場面設定や、数学的な問題解決のプロセス全体を問うことを重視したが、時間切れとなる人が多かった。本番では、日常生活を題材にする設問数は減らすなど構成を変える。(共同)