Monday, April 08, 2019 10:32 AM

首相続投が最大の焦点 イスラエル9日の総選挙

 イスラエル国会(定数120)選挙が9日投開票される。ネタニヤフ首相の続投の是非が最大の焦点だ。最新の世論調査ではガンツ元軍参謀総長率いる中道政党連合「青と白」がネタニヤフ氏の与党、右派「リクード」をややリード。汚職疑惑で批判を受ける中、通算5期目を狙うネタニヤフ氏に有権者がどのような審判を下すのか注目される。

 単独政党が過半数の議席を獲得する見通しはなく、誰が次期首相になるかは選挙後の連立協議次第。第1党の代表が大統領の指示を受け連立協議を行うのが慣例だが、リクードが第2党でも、ネタニヤフ氏を首相に推す意見が多ければ組閣指示を受ける可能性がある。

 ネタニヤフ、ガンツ両氏はいずれもトランプ政権との強固な関係を重視。敵対するイランや、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスには強硬姿勢で臨む方針だ。パレスチナとの中東和平では、米政権が選挙後に和平案を公表する予定で、イスラエルが受け入れられるか否かは、選挙結果やどのような連立政権が発足するかに左右されそうだ。(共同)