Monday, April 08, 2019 10:33 AM

IHI不正1.3万件超に 航空エンジン部品製造も

 IHIは8日、福島県や東京都、広島県の3工場にある航空機エンジン部品の製造工程を調査した結果、今年1月までの2年間に7138件の不正検査があったと発表した。自衛隊の航空機などの防衛向けが約2割を占める。既に公表していた整備の問題と合わせ不正件数は1万3000件を超えた。国土交通省は航空機エンジンの整備不正で9日にもIHIに業務改善命令を出す方針を固めた。

 IHIは看板事業で不正の発覚が相次ぎ、品質管理の抜本的な見直しが求められる。

 呉工場(広島県呉市)と相馬工場(福島県相馬市)、瑞穂工場(東京都瑞穂町)での約180万件の作業を調べた。不正は納入先のエンジン製造会社にも報告しており、IHIは製造部品の性能や強度に問題はないと説明している。(共同)