Thursday, April 11, 2019 10:28 AM

F35A墜落の解明長期化も 飛行記録解析、米側主導

 青森県沖に墜落した航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Aの操縦士は、「訓練中止」と無線で連絡した直後に消息を絶った。事故原因として機体のトラブルや体調、整備不良などが考えられるが、示唆するのは無線の内容にとどまる。フライトレコーダー(飛行記録装置)が見つかっても米側が主導して解析するとみられ、原因解明には時間がかかりそうだ。

 空自によると、操縦していたのは他3機を指揮する編隊長の細見彰里3等空佐(41)。「ノック・イット・オフ(訓練中止)」と告げたのは、太平洋上で夜間の対戦闘機を想定した訓練中だった。何らかの異常を感じたとみられるが、当時の状況までは分からない。

 元空自戦闘機パイロットで事故調査にも関わった経験がある元空将永岩俊道氏は「訓練中止はいろいろなケースで使う言葉。何が起きたかは録音された音声から推し量るしかない」と指摘する。(共同)