Tuesday, April 23, 2019 10:28 AM

77年ぶりに豪沈没船発見 旧日本軍が魚雷攻撃

 オーストラリア連邦科学産業研究機構は23日、第2次大戦中、旧日本軍の潜水艦から魚雷攻撃を受け沈没したオーストラリアの貨物船「SSアイアンクラウン」を、同国沖の海底で77年ぶりに見つけたと発表した。

 同機構によると、SSアイアンクラウンは1942年6月4日、マンガン鉱を搭載して南東部ビクトリア州沖のバス海峡を通過中、魚雷を撃ち込まれて沈没。乗組員43人のうち38人が死亡した。沈むまで1分かからなかったという。

 同機構の調査船は水中音波探知機(ソナー)とカメラを使い、ビクトリア州と東部ニューサウスウェールズ州境の海岸から沖合に約100キロ、水深約700メートルの海底で船体を見つけた。全長約100メートルの船体は海底に垂直状態で立っており、船首や手すり、いかりなどが比較的損傷のない状態でカメラに写っていた。甲板上の構造物も確認できるという。(共同)