Wednesday, April 24, 2019 10:31 AM

30日から米中閣僚級協議 首脳決着へ打開策模索

 ホワイトハウスは23日、中国との閣僚級の貿易協議を30日から北京で開催すると発表した。ワシントンでも5月8日から行う。米中双方はこれまでに発動した追加関税の撤廃時期や合意内容順守の枠組みなどを巡って隔たりがあり、決着を図る首脳会談の開催に向けて打開策を探る。

 ライトハイザー通商代表とムニューシン財務長官が訪中し、中国の劉鶴副首相らと協議する。知的財産権保護の強化や技術移転強要の防止策、非関税障壁の撤廃などについて具体策を詰める。来月には劉氏が訪米して話し合いを続ける方針だ。

 米中両政府は3月末から北京とワシントンで2週連続の直接交渉を開催。合意文書の策定に取り組んだが、追加関税の即時撤廃を求める中国に対し、米政権は一部維持を主張。米国は合意内容に違反した場合には追加関税を再発動し、中国の報復措置まで封じようとしており、発動済みの追加関税の扱いが焦点の一つとなりそうだ。(共同)