Friday, April 26, 2019 10:12 AM

中国、世界経済主導に自信 米政権の保護主義けん制

 中国が掲げる巨大経済圏構想「一帯一路」をテーマにした国際会議の開幕式が26日、北京で開かれた。習近平国家主席が演説し、「一帯一路が貿易と投資の新たな枠組みを打ち立て、国際経済のガバナンスを改善させた」と強調、世界経済発展を主導する自信を示した。保護主義反対を明確にするよう呼び掛け「米国第一」を掲げるトランプ政権をけん制した。

 習氏は、中国が投資対象国に過剰な債務を負わせる「借金漬け外交」を展開しているとの批判があるのを念頭に「(協力を)国際ルールに基づいて進め、各国の法律や規則も尊重しなくてはならない」と指摘。一帯一路のプロジェクト推進の際には「質の高さ」や財政の「持続可能性」を重視する考えを示したほか、知的財産保護に力を入れる姿勢を示し、懸念払拭を図った。

 また、27日の閉幕日に発表される共同声明の草案全容が26日、判明した。これまでの構想の進展を評価し、質の高い協力を目指すと強調。前回会議の声明にはなかった「債務」の文言を入れ、インフラ整備などへの投融資で国際的な基準を重視する見解を示した。(共同)