Friday, April 26, 2019 10:12 AM

米、新たな核軍縮検討か 中露との合意指示と報道

 ワシントン・ポストは25日、トランプ大統領が中国、ロシアとの新たな核軍縮合意の準備を進めるよう政権当局者に指示したと伝えた。ロシアの核兵器に新たな制約を課し、中国に核兵器の制限や検証の枠組みに参加するよう説得するのが狙いとしている。

 同紙によると、検討はまだ初期段階にあり、2021年初めまでの政権1期目任期中に結果を出せるかは不透明だとしている。米露の新戦略兵器削減条約(新START)の期限切れが同年2月に迫る中、米国の動向に注目が集まりそうだ。

 トランプ氏は今月4日、米中間の貿易協議のため訪米した劉鶴副首相と会談した際「ロシアと中国、私たちは、ばかげた核を含め、何千億ドルの価値がある兵器を造っている」と強調。「3カ国が一緒に支出をやめれば、長期的な平和にとって、より生産的なことに費やせる」としていた。(共同)