Friday, September 09, 2016 9:52 AM

シリアルの成分で虚偽表示〜ゼネラル・ミルズ、訴訟に直面

 食品大手ゼネラル・ミルズ(ミネソタ州)が、シリアル「チェリオス・プロテイン」で虚偽の表示をしているとして訴訟に直面することになった。

 ロイター通信によると、ワシントンDCの民間団体・公益科学センター(CSPI)は2015年11月、「チェリオス・プロテインは普通のチェリオスよりタンパク質が豊富なように売り込んでいるが、主な違いは単に砂糖の量が17倍多いというだけで、消費者をだましている」という訴えをサンフランシスコ連邦地裁に起こしていた。

 同地裁のセルトン・ヘンダーソン判事はこのほど、「ゼネラル・ミルズはチェリオス・プロテインに関する虚偽表示で連邦の栄養表示と栄養教育に関する法令(NLEA)に違反した」という要求を、消費者が同社に申し立ててもよいと判断した。また判事は、「箱に印刷された砂糖の含有量に関する説明や、甘みが加えてあることを意味する『sweetened』の文字が小さいため、相当数の消費者がだまされる可能性が高い」という原告側の言い分も認めた。

 1食分のタンパク質の量は、普通のチェリオスが3グラム、チェリオス・プロテインは7グラムだが、チェリオス・プロテインの1食分の量やカロリーはチェリオスの2倍あるため、違いはほとんどない。また原告は、普通のチェリオスでは1食分当たり1グラムの砂糖含有量がチェリオス・プロテインでは16〜17グラムもあることがまったく触れられていないため、「チェリオス・プロテインの名称は誤解を招きやすい」と主張している。