Tuesday, May 07, 2019 10:20 AM

「日常」の危険、自ら防ぐ 女児殺害1年、新潟NPO

 新潟市西区で小学2年の女児=当時(7)=が殺害された事件は7日で1年になった。女児は下校中に通学路で連れ去られ、近くに住む男が逮捕された。地域の見守りに限界がある中、「日常」で起きる犯罪から子どもを守ろうと、新潟市のNPO法人「子ども・人権ネット CAPにいがた」は、子どもに自ら身を守る手段を教える取り組みを続けている。

 CAPは「Child Assault Prevention(子どもへの暴力防止)」の略で、性暴力や誘拐などあらゆる暴力から子ども自身が身を守るための教育プログラムだ。1978年に米オハイオ州のレイプ救済センターで誕生し、日本には85年に持ち込まれた。

 プログラムは実践形式で行われる。子ども役のスタッフが不審者役に連れ去られるなど被害に遭う寸劇を見せ、どうすれば防ぐことができたのかを考えさせた上で子どもを劇に参加させる。幼稚園・保育園児、小学生、中高生向けと年齢に応じて劇の内容を変える。(共同)