Monday, May 13, 2019 10:20 AM

米追随の動き、じわり拡大 大使館エルサレム移転1年

 トランプ政権が在イスラエル大使館をエルサレムに移転して14日で1年。米国に倣い大使館を移しているのは現時点でグアテマラのみだが、数カ国がエルサレムに外交事務所の開設を表明、米国追随を模索する動きがじわりと広がる。イスラエル政府は各国に大使館移転への働きかけを強め、「首都エルサレム」の既成事実化を進める考えだ。

 パレスチナ自治区ガザでは15日、1948年5月のイスラエル建国で約70万人のパレスチナ人が難民となった「ナクバ(大惨事)」記念日のデモが行われる。ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍の間では今月上旬、激しい攻撃の応酬があったばかり。昨年5月14〜15日のデモでは軍との衝突で60人以上が死亡しており、衝突の再燃が懸念される。

 これまでエルサレムに通商関連の外交事務所開設を表明したのはブラジル、ホンジュラス、ハンガリーの3カ国。チェコはエルサレムに文化施設を開館、ルーマニアはダンチラ首相が大使館のエルサレム移転に意欲を示す。(共同)