Monday, May 13, 2019 10:24 AM

中国、対米報復を発表 600億ドル分に25%追加関税

 中国政府は13日、米国からの輸入品600億ドル(約6兆6000億円)分の追加関税率を従来の最大10%から最大25%に引き上げると発表した。米国が2000億ドル分の中国からの輸入品に課している追加関税率を引き上げたことへの対抗措置で6月1日から実施。米中両国は「制裁合戦」に再び突入した。

 トランプ政権も13日、新たに中国からの輸入品に追加関税を課す手続きの詳細を公表する。これで全ての中国製品に追加関税を課すことになる。これまで対象外だったアップルの「iPhone(アイフォーン)」やスニーカーなど残る約3000億ドル分に課す方針で、消費財が幅広く含まれる見通しだ。両国は貿易協議を続ける意向を示しているが、報復の連鎖に歯止めをかけられなければ、世界経済全体に深刻な影響を与えそうだ。

 クドロー米国家経済会議委員長は12日、米テレビのインタビューで、6月に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合(大阪サミット)に合わせて、トランプ大統領と中国の習近平国家主席が会談する「可能性が高い」と述べた。(共同)