Tuesday, May 14, 2019 10:20 AM

日産、純利益57%減 9年ぶり低水準

 日産自動車が14日発表した2019年3月期の連結純利益は前期比57.3%減の3191億円だった。リーマン・ショックの影響が続いていた10年3月期以来9年ぶりの低水準。20年3月期はさらに半減する見通しだ。主力の米国市場での販売が振るわなかったためで、会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された前会長カルロス・ゴーン被告が進めた販売台数の拡大路線が頓挫した。

 19年3月期の売上高は3.2%減の11兆5742億円だった。横浜市の本社で記者会見した西川広人社長は「北米と欧州では相変わらず減少傾向が続く」との認識を示し、「前会長の路線から大幅に振って、より持続可能な成長を目指したい」と拡大路線の転換を表明した。業績悪化による引責辞任は否定した。

 20年3月期は売上高11兆3千億円、純利益1700億円と減収減益を予想した。(共同)