Tuesday, May 14, 2019 10:21 AM

維新、丸山議員を除名 領土「戦争奪還」発言で

 日本維新の会は14日午後、党紀委員会を大阪市の党本部で開き、北方領土へのビザなし交流訪問団に参加し、戦争による領土返還を元島民に質問した丸山穂高衆院議員(35)=大阪19区、当選3回=を除名処分にすると決めた。丸山氏は同日午前、離党届を提出したが、受理しなかった。代表の松井一郎大阪市長は党紀委の後「国会議員としてあるまじき行為と発言が理由だ。議員を今辞めるべきだ」と市役所で記者団に述べた。一方、丸山氏は辞職を否定した。

 大阪都構想や夏の参院選への影響を最小限に食い止めるため、党として早期に厳しい処分を下す必要があると判断した。除名は、維新で最も重い処分。党紀委の後の持ち回り役員会でも了承した。

 松井氏は処分決定に先立つ14日午前、記者団の質問に対し「これまで北方領土返還に向け、尽力されてきた全ての皆さんの行為を踏みにじる発言だ。党代表としておわびする」と表明。北方領土の返還交渉にも悪影響を及ぼすとし「ロシアの皆さんにも大変申し訳ない。外交ルートで謝罪をお願いしたい」と語った。(共同)