Monday, May 20, 2019 10:21 AM

中国が新たな経済連携打診 RCEPからインドなど除外

 日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)など16カ国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を巡り、中国がインドなどを除外した枠組みでの議論を交渉参加国に打診していることが20日、分かった。日印の政府関係者が明らかにした。

 中国がアジア経済の連携を主導し、貿易摩擦で対立する米国をけん制する狙いもありそうだ。ただ、インドを除いた枠組みは日本などのRCEP参加各国から慎重な意見が出ており、実現性に懐疑的な見方が多い。

 関係者によると、中国は今年に入ってから交渉参加国に対し、東アジア経済会議(EAEC)の枠組みによる議論を打診した。EAECはマレーシアのマハティール首相(当時)が1990年代初めに提唱、ASEANと日中韓による単一市場を目指す構想。ASEANプラス3の原型でRCEPメンバーのインド、オーストラリア、ニュージーランドは含まない。(共同)