Tuesday, May 28, 2019 10:56 AM

児童ら19人刺され2人死亡 川崎の路上、通学バス待ち

 28日午前7時40分ごろ、川崎市多摩区登戸新町の路上で、男が私立カリタス小(同区)のスクールバスを待っていた6〜12歳の児童らを次々と包丁で襲った。神奈川県警によると、保護者2人を含む19人が刺されるなどし、2人が死亡、3人が重傷を負った。14人は軽傷。男は直後に自分の首を刺し死亡した。県警は殺人容疑などで多摩署に捜査本部を設置した。

 死亡したのは東京都多摩市桜ケ丘2丁目、同小6年栗林華子さん(11)と東京都世田谷区桜上水5丁目、外務省職員小山智史さん(39)。小山さんはけがのなかった児童の父親だった。重傷は別の女児2人と40代女性。

 捜査本部によると、男は川崎市麻生区多摩美1丁目、職業不詳、岩崎隆一容疑者(51)。現場から包丁2本が見つかり、いずれも刃渡り約30センチ、柳刃包丁のような細長い形状で血痕が付着していた。現場近くにあった岩崎容疑者のリュックサックには、さらに包丁2本が入っていた。計4本の包丁を所持しており、捜査本部は強い殺意を持ち、計画的だった可能性もあるとみて調べる。(共同)