Wednesday, May 29, 2019 10:33 AM

容疑者、大量殺害狙いか 手袋着用、小走りで襲撃

 川崎市多摩区でスクールバスを待っていた私立カリタス小の児童ら19人が殺傷された事件で、自殺した岩崎隆一容疑者(51)=同市麻生区=が、手袋を着用して約50メートルを小走りしながら次々と包丁で切り付けたとみられることが29日、神奈川県警への取材で分かった。県警は凶器の包丁が滑らないよう周到に準備し、短時間に大勢の殺害を狙った可能性があるとみて捜査する。

 市は岩崎容疑者の生活状況について、親族から「長期間就労しておらず、引きこもり傾向にある」などと相談を受けていたと明らかにした。

 防犯カメラ映像の解析で、岩崎容疑者が自宅から約4キロ離れた現場に行くため、最寄りの小田急線読売ランド前駅から登戸駅まで電車に乗っていたことも判明。二つの駅の映像では手袋をしていなかったが、現場近くのコンビニ店のカメラには手袋をした姿が写っており、襲撃直前に着用したとみられる。(共同)