Thursday, June 23, 2016 11:24 PM

円急騰、1ドル=100円突破 2年7カ月ぶり 英離脱懸念

 24日の東京外国為替市場の円相場は、一時1ドル=99円台まで上昇し、2013年11月以来、約2年7カ月ぶりに100円を突破した。欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票で離脱派が勢いを増し、世界経済の先行きへの不安が高まったため、比較的安全とされる通貨である円を買う動きが一気に強まった。

 円高が進むと、輸出企業を中心に企業業績が悪化する懸念がある。物価や消費も低迷しており、景気停滞が長期化する恐れが高まってきた。一方、原油や原材料などの輸入品の値下がりを通じ、家計への恩恵も期待できる。(共同)