Tuesday, June 11, 2019 10:34 AM

新規留学生見合わせ指導 東京福祉大、多数の不明者

 文部科学省は11日、1000人以上の留学生が所在不明になっている東京福祉大(本部・東京都豊島区)に対し、不法残留者も発生させるなど「責任は重大」として、新規の受け入れを当面見合わせるよう指導したと明らかにした。指導は10日付。正規課程への準備段階の「学部研究生」が対象で、出入国在留管理庁は在留資格の新規申請を認めない。私学助成金の減額や不交付も検討する。

 文科省と入管庁は同様の問題の再発を防ぐため、留学生の在籍管理を徹底させる新たな制度の導入も発表。在籍管理などが著しく不適切な大学を「在籍管理非適正大学」とし、留学生受け入れを認めない。留学生30万人計画を掲げる国の政策にも影響を与えそうだ。

 柴山昌彦文科相は11日の閣議後会見で「大量の所在不明者や不法残留者を生んだ大学の責任は極めて大きい」と述べた。東京福祉大は「指導を真摯に受け止め、改善に努める」とコメントした。(共同)