Monday, June 17, 2019 10:22 AM

世界の核弾頭数4%減 国際平和研、近代化は進む

 スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は17日、今年1月時点の核弾頭総数が世界で最大1万3865個となり、昨年から600個(約4%)減ったとの推計を発表した。世界での減少傾向は続いているものの、米国とロシアを中心に核兵器近代化への動きに懸念を示した。

 世界での減少傾向の主因には、全体の約9割を占める米露が新戦略兵器削減条約(新START)の下で戦略核弾頭を減らしたことを挙げた。

 ただ米国が中距離核戦力(INF)廃棄条約の破棄を決め、両国間の軍備管理体制は危機に直面。SIPRIは2021年に期限を迎える新STARTの延長にも悲観的な見通しを示した。(共同)