Friday, June 21, 2019 10:10 AM

ゴーン前会長の訴因、変更 検察「知人から20億円」

 前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)が、サウジアラビア人実業家ハリド・ジュファリ氏側に日産の資金を不正支出させたとして会社法違反(特別背任)の罪で起訴された事件で、東京地裁は21日までに、ゴーン被告がジュファリ氏から2000万ドル(約20億円)を受け取っていたことなどを追加した訴因変更を認める決定をした。17日付。

 東京地検が5月14日、地裁に変更を請求していた。日産からジュファリ氏側への支出が個人的な謝礼の趣旨だったとの主張を補強する狙い。

 訴因変更後の起訴状では、ジュファリ氏の関連会社は2008年10月、証券会社に開設されたゴーン被告の資産管理会社名義の口座に2000万ドルを提供。ゴーン被告は09年6月〜12年3月、ジュファリ氏の別会社に計1470万ドル(約12億8400万円)を子会社「中東日産」から入金させたとしている。(共同)