Tuesday, June 25, 2019 10:39 AM

日米安保破棄に言及と報道 私的会話でトランプ氏

 ブルームバーグ通信は24日、トランプ大統領が最近、日米安全保障条約は不平等だとして、近い人物との私的な会話で破棄に言及したと報じた。複数の関係者の話としている。米国だけが日本防衛義務を負い、日本に米国防衛の必要がないことを「一方的だ」と話したという。

 菅義偉官房長官は25日、記者会見で「報道にあるような話は全くない。米大統領府から『米政府の立場と相いれない』と確認を受けている」と述べた。複数の米当局者も「非現実的だ」と話した。

 米戦略上、一貫して日本が重要な同盟国との位置付けは変わっていないが、マティス前国防長官ら同盟重視派が政権を去る中、トランプ氏の予測不可能な面が増しているとの懸念が強まる。(共同)