Friday, June 28, 2019 10:28 AM

中国ファンドが支援決定 JDI、なお満額に届かず

 経営再建中の中小型液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)は28日、中国のファンド「ハーベストグループ」と香港のファンド「オアシス・マネジメント」による金融支援が決まったと発表した。ただ、オアシスの出資分を含めても最大800億円の予定額に最大約117億円足りず、不確定要素が残る。不足分の出資を他の企業などと交渉中だが、めどは立っていない。

 JDIの菊岡稔常務執行役員は28日、都内で記者団の取材に応じ、800億円を全額確保する見通しについて「それなりの手応えを感じながら協議を進めている」と説明。財務基盤の強化のため関係者との交渉を急ぐ考えを示した。

 ハーベストは27日、計約522億円の出資を含めた支援を機関決定したとJDIに通知した。うち1億ドル(約107億円)分は、アップルがハーベストを通じて支援する見通しだという。アップルは、工場建設の際にJDIに貸し付けた資金の返済条件もさらに緩和する。(共同)