Wednesday, July 10, 2019 10:44 AM

前英外相、離脱強行辞さず 与党党首選、初テレビ討論

 メイ英首相の後任を決める与党保守党党首選の決選投票に進出したジョンソン前外相とハント外相が9日、初めて両者一騎打ちとなったテレビ討論会に臨んだ。10月末までの欧州連合(EU)離脱に関して、ジョンソン氏が混乱必至の「合意なき離脱」を辞さない考えを改めて強調した一方、ハント氏は期日再延期に余地を残すなど意見が割れた。

 離脱強硬派のジョンソン氏の次期首相就任は確実視されており、合意なき離脱への懸念が強まっている。強硬離脱の阻止に向けた動きが与野党双方で活発化してきた。

 討論会は民放が主催。ジョンソン氏は、期日の度重なる延期で党に対する不信感が強まっているとし、10月末の離脱が「極めて重要」だと主張した。仮に合意なき離脱になっても他国との貿易関税は回避できるなどと自説を展開した。ハント氏から、10月末に離脱できなければ辞任するか問われると「EUとの交渉上の立場が弱くなる」と回答を避けた。(共同)