Friday, July 12, 2019 10:58 AM

トルコにミサイル搬送開始 ロシア製S400、米反発も

 トルコ国防省は12日、ロシア製の地対空ミサイル「S400」システムのトルコへの搬送が始まったと発表した。首都アンカラの空軍基地に同日、ロシアから部品の一部が到着したという。今後の配備の時期や場所などは明らかにしていない。

 トルコは北大西洋条約機構(NATO)加盟国だが、近年はロシアとの関係を強化している。トルコのS400導入には米国がこれまで強い懸念を示しており、今回も反発するとみられる。

 地元テレビNTVは、S400の将来の配備先としてアンカラや地中海沿岸、シリア国境が考えられ、実際の稼働までには3カ月から5カ月必要との見方も伝えた。

 米国はトルコがS400を導入すれば、最新鋭ステルス戦闘機F35のトルコへの売却が難しくなると警告。トルコのエルドアン大統領は6月20日、S400導入を巡り米国がトルコに制裁を科す場合、対抗措置を取ると述べた。(共同)