Friday, July 12, 2019 10:59 AM

数学の文章記述見送り 初年度共通テ、数式のみに

 現行の大学入試センター試験の後継で2020年度に始まる大学入学共通テストを巡り、大学入試センター(東京)が数学で検討していた文章記述の問題導入を初年度は見送る方針を決めたことが12日、分かった。昨年11月の試行調査では、文章で解答する問題1問を含む記述式の小問3問の正答率が低迷し、本番では3問とも数式のみを記述させる。

 センターが今月、各地で実施している高校関係者らへの説明会で明らかにした。記述式問題の導入は共通テストの目玉の一つ。選択肢から答えを選ばせるのではなく、考えをまとめて論述させることで「思考力・判断力・表現力」を評価できるとしている。

 センターは今回の変更について「試験全体のバランスを整えるための措置」としているが、記述式導入の意義を損なうことがないのか論議を呼びそうだ。(共同)