Friday, July 12, 2019 11:01 AM

米国防総省、人事巡り混乱 長官不在、代行や空席も

 米国防総省の人事を巡る混乱が続いている。長期化する長官の不在をはじめ、代行や空席のポストは20近くに上る。シャナハン前国防長官代行ら突然の辞任も相次ぎ、緊張が高まるイラン対応などへの懸念も広がる。トランプ政権は当面、エスパー長官代行の議会承認を急ぎ、早期に態勢を立て直したい意向だ。

 米軍を統括する国防長官は昨年末のマティス前長官の辞任以降、半年以上にわたり不在が続く。6月中旬には後任となるはずだったシャナハン氏が「家庭の事情」を理由に辞任。トランプ大統領は陸軍長官だったエスパー氏を代行に指名した。

 エスパー氏の長官就任には上院の承認が必要となるが、ここでも混乱が待ち受ける。上院審議中は法律上、エスパー氏とは別に長官代行を立てる必要が生じるため、約半年間で3人目となる長官代行にスペンサー海軍長官が就く見通しだ。(共同)