Wednesday, July 24, 2019 10:35 AM

米国籍男性、誤って拘束 差別的取り締まりと批判

 米移民・税関捜査局(ICE)が国境地帯に近いテキサス州で6月末から3週間以上にわたり、米国籍を持つヒスパニック系男性(18)を不法移民として誤って拘束していたことが分かった。男性は23日釈放された。米メディアが伝えた。

 背景にはトランプ政権の不寛容な移民政策に伴う混乱があるとみられる。男性の弁護士は「人種差別的な取り締まりの犠牲となった」と非難。人権団体などは不法移民の一斉摘発でICEへの反発を強めており、さらに批判が広がりそうだ。

 報道によると、男性は6月末、テキサス州ヒューストン近郊で予定されていたサッカーイベントに参加するため、自宅がある国境近くの町から友人らと車で北上していたところ、ICEが設けたチェックポイントで停車を命じられ拘束された。(共同)