Thursday, July 25, 2019 10:11 AM

ミサイル発射を静観か 米、非核化交渉を優先

 北朝鮮による25日の短距離ミサイル発射を受け、トランプ政権は非核化を巡る米朝協議を優先し、事を荒立てない対応を取るとみられる。米当局者はNBCテレビに「予想された力の誇示だ」と語り、北朝鮮が米側を揺さぶるために繰り返してきた交渉戦術の一環だとの冷静な見方を示した。

 5月の短距離弾道ミサイル発射に際し、トランプ大統領は「小さな武器」だとして問題視しないと表明。米本土に届かない射程のミサイルだとの判断に基づき、過剰な反応を示すことで、停滞する非核化交渉がさらに失速するのを避ける狙いがあったとみられている。

 22日には核・長距離弾道ミサイル実験が停止している“成果”を強調し、北朝鮮側に協議再開を急がせるつもりはないとの認識を示していた。(共同)