Tuesday, July 30, 2019 10:09 AM

ポストメイツ、ライダー搭載ロボットで配達へ

 近距離の配達サービスを提供するポストメイツ(Postmates)は、アウスター(Ouster)の開発したライダー(LiDAR=Light Detection and Ranging)技術を採用した独自の最新型配達ロボット「サーヴ(Serve)」を導入する。

 フォーブス誌によると、アウスターは、64本のレーザー・ビームを照射する検知器「OS1」を供給しており、ポストメイツは、同検知器を搭載したサーヴを2019年内にロサンゼルス市内で配備する。

 アウスターの検知器は1台1万2000ドルもする。ポストメイトがアウスターから同検知器をいくつ購入するかは明らかにされていない。ポストメイツは、ヴェロダイン(Velodyne)の開発したライダー技術を第1世代の配達ロボットで試用したことがある。

 「サーヴは、まさにOS1に最適の用途だ。小型軽量で耐久性にすぐれ、省電力設計が恩恵をもたらすだろう」と、アウスターのアンガス・パカラCEOは話している。

 ライダー技術は、レーザー・ビームを照射して立体地図をすばやく作成でき、昼夜を問わず使用できる。ロボットのほか、ドローンや自動運転車にも採用されている。

 ライダー技術のメーカーには、ヴェロダインのような比較的確立した企業から、アウスターやルミナー(Luminar)、イノヴィズ(Innoviz)のような新興企業、さらに自動運転技術を開発するウェイモ(Waymo)といった大手まであり、競争が激化している。

 ポストメイツのサーヴはショッピング・カートのような外観で、都市部での飲食店の出前や購入品配達に使われる。ロサンゼルスでの導入は「商業規模」になる、とポストメイツは説明している。

https://www.forbes.com/sites/alanohnsman/2019/07/24/new-laser-eyes-for-postmates-delivery-robot-courtesy-of-ouster/#5b5550c77fe1