Tuesday, July 30, 2019 10:32 AM
日銀、金融緩和強化見送り 追加措置「前向き」強調
日銀は30日、金融政策決定会合を開き、金融緩和を維持した。強化策は見送ったが、黒田東彦総裁は会合後の記者会見で、物価上昇の勢いが損なわれる場合は「ちゅうちょなく追加的な金融緩和措置を講じる」と表明し、金融政策の指針にも明記したことで、日銀の姿勢は「従来よりも緩和に前向きになった」と強調した。米国が31日に利下げを決める公算が大きいことをにらみ、円高ドル安を避けるため、市場をけん制する狙いがある。
日銀は引き続き短期金利をマイナス0.1%とし、長期金利は0%程度に抑えるが、黒田氏は「追加的な手段はいくつもある」と述べ、政策の手詰まりを否定した。追加緩和の選択肢として、短期金利のマイナス幅拡大や、国債をはじめとする資産の買い入れ増額などを挙げた。10月に迫った消費税増税の影響を注視し、追加緩和の際は金融機関の収益が悪化するなどの副作用に配慮する考えも示した。
一方で、米国と中国の貿易摩擦の長期化などで世界経済の回復が「後ろにずれている可能性はある」と説明。有効な緩和策は限られているが、早ければ9月18、19日の次回会合で本格的に検討する可能性が出てきた。(共同)
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