Wednesday, July 31, 2019 10:33 AM

移民受け入れに新たな制限 トランプ政権、反発広がる

 バー米司法長官は30日までに、米国への難民申請の資格を大幅に制限する新たな方針を発表した。トランプ政権が続ける不寛容な移民政策の一環。人権団体は「数千人の移民に影響を与えかねない」と猛反発、新たな訴訟を起こす考えを示した。

 難民申請の審査を担当する移民裁判所は司法省管轄下にあり、司法長官の意向は審理に影響力を持つ。トランプ政権は議会での議論を避けるため、大統領令のほか司法省や国土安全保障省の権限で制度変更を進めている。

 米メディアによると、難民申請の資格は通常、申請者が母国に戻った場合、人種や宗教、政治的理由で迫害を受けるかどうかが基準。家族にも「(被害が及ぶ)特定の社会集団」として資格を認めていたが、バー氏は「遺伝的な関係だけでは不十分」と指摘し、本人以外には基本的に認めないとした。(共同)