Wednesday, August 14, 2019 10:48 AM
遺骨探査に新型レーダー 硫黄島、収容増を期待
政府は、太平洋戦争末期の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)での遺骨収集事業に、地下約15メートルまで探査できる新型レーダーを近く投入する。従来のレーダーよりも深い範囲を探せるようになる。硫黄島にはまだ1万柱を超す遺骨が残されている。特に敷設された滑走路の地下は調査が進んでおらず、新レーダーを活用して遺骨が残る地下壕を見つけ、収容につなげる考えだ。
従来のレーダーの探査範囲は地下約10メートル。2017年は、このレーダーで反応があった地点で調査を進め、地下約16メートルで2柱の遺骨を見つけた。そうした経緯から、より深い場所を探査できるレーダーの開発が決まり、防衛省が18年に開発した。
滑走路は自衛隊基地のもの。新型レーダー探査と、深さ20メートルまでのボーリング調査を併用しながら一帯を詳しく調べる方針だ。(共同)
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