Wednesday, August 28, 2019 10:29 AM
象牙取引、日本に報告要求 ワシントン条約会議閉幕
ジュネーブで開かれたワシントン条約締約国会議は28日、野生生物の国際取引規制を巡る約10日間の協議を終え閉幕した。焦点だった各国の象牙市場の一律閉鎖は見送り、市場を維持する日本などに違法取引の防止策の報告を求めることに正式合意。日本でペット需要が高いコツメカワウソの国際取引の原則禁止や、かまぼこの材料に使われるサメの一種アオザメの規制追加なども決めた。
象牙関連の報告は来年開かれる条約の常設委員会が期限で、日本政府関係者は「どのような内容を報告するか今後、検討する」と述べた。日本は「国内市場は厳格に管理されており違法取引や密猟とは無関係」との立場だ。一方、既に国内市場を閉鎖した中国で、日本からの象牙製品の密輸が相次ぎ摘発されており、環境団体は「市場閉鎖以外に解決策はない」と指摘している。
コツメカワウソとビロードカワウソは従来、商業目的の場合、輸出国の許可などがあれば取引できる付属書2の扱いだった。会議で、国際取引が原則禁止される付属書1に引き上げられた。環境省は国内取引も規制する方針で、売買や譲渡には事前申請が必要となる。(共同)
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