Thursday, August 29, 2019 10:36 AM

米産業界、関税延期要請 中国、貿易協議に前向き

 米産業界でつくる自由貿易推進団体「アメリカンズ・フォー・フリートレード」は28日、年内に予定されている対中制裁関税の発動延期を求める書簡を、トランプ大統領に送ったと発表した。延期が「年末休暇の米国の家庭に大統領が与えられる贈り物だ」と訴えた。

 中国メディアによると、中国商務省の高峰報道官は29日の記者会見で、9月に予定されている米中貿易摩擦を巡る閣僚級協議に関し「両国の交渉団が討議している」と述べ、開催に前向きな姿勢を示した。高氏は「重要なことは、双方が協議継続のために必要な条件を整えることだ」と強調。摩擦激化を防ぐために「中国は冷静な態度で交渉を通じた問題解決を望む」と語った。

 アメリカンズ・フォー・フリートレードはトランプ氏への書簡で「多くの企業は関税コストを消費者に転嫁せざるを得ない。価格上昇は消費者を直撃するだろう」とした上で「米国の企業や労働者、消費者を守るために行動が求められている」と指摘した。(共同)