Friday, August 30, 2019 10:29 AM
宇宙の米優位に危機感 中露脅威が増大
トランプ政権が宇宙軍発足を急いだ背景には、中国やロシアが宇宙分野で兵器開発を進めていることへの危機感がある。米宇宙軍司令官に就任したレイモンド空軍大将は29日、記者団に「米国の宇宙における優位性は、もはや当たり前のことではない」と述べた。
レイモンド氏は中国が2007年に自国の気象衛星を標的とした破壊実験に成功した事例などを挙げ「米国を宇宙にアクセスさせないようにする能力を開発している」と懸念を示した。中露による脅威は「増大しており、その規模や複雑さは懸念される」と強調した。
同時に、宇宙空間における同盟国との連携の必要性を訴えた。「過去、われわれは宇宙で同盟国は必要としなかったが、現在は不可欠だ」と指摘し、英国、オーストラリア、ニュージーランドの英語圏諸国に加え、日本やフランス、ドイツと訓練や演習に取り組んでいることを紹介した。(共同)
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