Wednesday, September 11, 2019 10:37 AM

メキシコ懲罰関税言及せず 米、不法移民対策を評価

 ペンス米副大統領とメキシコのエブラルド外相が10日、ワシントンで会談し、メキシコから米国に向かう不法移民の取り締まり状況などを検証した。会談後に記者会見したエブラルド氏によると、双方は不法移民の数が大幅に減少していると評価し、米側はメキシコに対する懲罰関税に言及しなかった。

 米国はメキシコに対し、不法移民の受け入れ義務を伴う協定締結を求めているが、エブラルド氏は「将来的にも受け入れる考えはない」と改めて拒否したことを明らかにした。

 トランプ政権は不法移民流入を不服とし、メキシコへの懲罰関税を検討したが、6月にメキシコの対策強化を条件に見送り、対策の実施状況を9月に検証することで合意。メキシコは国境地帯に治安部隊を配置するなど取り締まりを強化し、米国に向かう移民が5月と比べ8月には56%減ったとして対策の効果をアピールしていた。(共同)