Wednesday, September 11, 2019 10:38 AM

性被害者に寄り添う場を 大学生、手作りの「デモ」

 花を手に、街頭で性暴力に抗議する「フラワーデモ」。性犯罪の無罪判決が相次いだことをきっかけに、4月から毎月11日に各地で実施されている。9月11日は全国の17都市であった。呼び掛けに共感した人々がそれぞれ開催した結果だ。仙台では19歳の女子大学生が立ち上がった。「生きづらさを声にし、寄り添える場をつくりたい」と、手作りのデモを実現させた。

 東北大2年の益子実香さん(19)=仙台市=は3月、無罪判決をニュースで知った。まず考えたのは、心を深く傷つけられながら勇気を振り絞って訴えた被害者の無念さ。自分のことのように悔しく涙が止まらない。絶望的な気持ちになった。

 その後、フラワーデモの存在をツイッターで知り、自分と同じように感じた人がいることに希望を抱いた。仙台でも開こうと決めたが、次の開催日の6月11日まで約10日しかない。まず、ジェンダーを学ぶ大学の先輩や友人、教授らに声を掛けた。(共同)