Friday, September 13, 2019 11:05 AM

巡視船に威嚇、北朝鮮船か 乗組員が小銃構える

 日本海の好漁場・大和堆周辺で8月下旬、外国漁船の違法操業の警戒に当たっていた海上保安庁の巡視船に対し、北朝鮮船とみられる高速艇が接近し、乗組員が小銃を向けて威嚇していたことが13日、海保への取材で分かった。

 菅義偉官房長官は13日の記者会見で「北朝鮮船舶の可能性が高いとみて、北京の大使館ルートで厳重に抗議した」と明らかにした。

 海保によると8月23日午前、大和堆周辺で取り締まりをしていた水産庁の船から「船籍不明の高速艇が接近しているので対応してほしい」との通報を受け、巡視船が駆け付けたところ、能登半島の西北西378キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内で、高速艇と北朝鮮の国旗が描かれた貨物船のような船を確認した。高速艇はこの船の搭載艇とみられる。(共同)