Thursday, September 19, 2019 10:26 AM

イラン、疑惑否定に全力 米サウジ主張と対立

 サウジアラビア東部の石油施設攻撃で、イラン政府は19日までに、米国やサウジアラビアが打ち出すイラン犯行説を「謀略」と切り捨て、徹底して全否定する立場を堅持している。18日にサウジ国防省が発表した無人機の破片など、イラン関与を示す「証拠」にも取り合わない構えだ。

 イランは、サウジ主導の連合軍と戦うイエメンの親イラン勢力フーシ派が攻撃を実行したと主張。高官らは「侵略と市民殺りくに、イエメン人が正当な反撃を加えた」(最高安全保障会議の事務局長)との訴えを繰り返している。

 イランはフーシ派の戦闘を精神的に支持するだけでなく、軍事顧問を送り込むなど軍事面でも支援。無人機やミサイルを供与しているとの疑惑は国連報告などで既に指摘されている。仮にサウジの主張通り、攻撃に使用された無人機の残骸がイラン製だったとしても、イランが今回の攻撃に関与した裏付けにはならない。(共同)