Friday, September 20, 2019 9:55 AM

三菱航空機カナダに新拠点 安全認証取得向け態勢強化

 国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)を開発中の三菱航空機(愛知県豊山町)は20日、開発拠点をカナダ東部のモントリオールに新設すると発表した。2020年半ばの初納入に向け、商用運航に必要な国土交通省からの安全性認証取得の支援に当たる。

 拠点の名称は「スペースジェット・モントリオール・センター」で、技術者ら100人以上を新規に雇用する予定。開発拠点はすでに豊山町やワシントン州にあるが、カナダは初めて。年内の稼働開始を目指す。

 三菱航空機は3月、認証取得への最終段階に当たる国交省のパイロットによる飛行試験を米国で開始。現在開発中の90席級の機体の納期は、開発の遅れでこれまで5度延期している。これ以上の遅延は一層の信頼低下を招きかねず、認証の早期取得が急務だ。(共同)