Tuesday, October 01, 2019 10:14 AM

オスラム、ライダー用の新型レーザー開発

 ドイツの照明機器大手オスラム(Osram)は、ライダー(光検知・測距装置)向けに新しい4チャンネル・パルスレーザー「SPL S4L90A_3 A01」と1チャンネル・パルスレーザー「SPL S1L90A_3 A01」を開発した。

 これらのレーザーは光学機器専用に設定された車載用信頼性規格AEC-Q102に準拠しており、1チャンネル当たり40アンペア(A)の電流で125ワット(W)の照度と33%の変換効率を提供する。

 4チャンネル・レーザーは、480Wの光を提供する4つの発光領域を備えたチップを搭載し、3.35×2.45×0.65ミリと小型ながら検出距離は非常に長い。1チャンネル・バージョンは2×2.3×0.65ミリとさらに小さめ。

 オスラム・オプト・セミコンダクターズの製品責任者レナ・リム氏は「高い出力と最大0.2%まで拡張されたデューティー比によって、顧客は検出範囲と分解能を高めることができる。さらに、これらの高出力な905ナノメートル(nm)製品を使って目に安全なシステムも設計できる」と述べた。

 オスラムは15年以上にわたって赤外線レーザーの主要サプライヤーとなっており、これまで自動車業界の顧客に1000万台以上の赤外線レーザーを供給している。10年以上前に投入した905nmレーザーは、ライダーで最も一般的に使われている波長で、特にシステム全体のコストという点で1550nmより大きな利点を提供する。

https://www.osram.com/os/press/press-releases/osrams-new-lidar-lasers-allow-autonomous-vehicles-to-see-farther-and-more-effectively.jsp