Wednesday, October 02, 2019 10:44 AM

北朝鮮、SLBM発射か 島根沖のEEZ内落下

 日本政府は2日、北朝鮮が同日午前7時10分ごろ東海岸付近から弾道ミサイルを発射し、同27分に島根県・隠岐諸島沖合約350キロ付近の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられると発表した。韓国軍は、江原道元山の北東約17キロの海上から発射されたとし、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみていると明らかにした。

 韓国軍によると飛距離は約450キロだが最高高度は約910キロに達した。通常より高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」を描き飛距離を抑えたとみられ、日米韓の専門家らは、実際の射程は日本全域が入る約2000キロに及ぶ恐れがあると分析。過去に発射したSLBM「北極星」(射程1000キロ以上)を改良した新型の可能性がある。

 SLBMは発射兆候をつかむのが困難とされ、北朝鮮の能力向上で日韓の安全保障上の脅威が新たに顕在化した。ただ、CNNは米政府当局者の話として、潜水艦からではなく、沖合の海中に設けた発射台から発射したと報じた。実戦配備にどれだけ近づいているかは不明だ。(共同)