Tuesday, October 15, 2019 10:37 AM

台風死者、12都県73人に 避難生活5000人

 記録的な大雨をもたらした台風19号により、東日本の広い範囲で甚大な被害が出ている。共同通信の15日の集計で、死者は12都県の73人に上った。行方不明者は13人とみられる。国土交通省によると、決壊した堤防は7県の52河川73カ所に上り、捜索や復旧作業を急いでいる。大規模な浸水被害があった宮城県丸森町では道路陥落により一部集落が孤立、被害の全容はなお見通せない。内閣府によると、15日午後2時半時点で13都県の5008人が避難生活を続けている。

 台風の影響による都県別の犠牲者数は福島県が最も多く、26人が死亡。うち6人が、いわき市で亡くなった。次いで神奈川県14人、宮城県では13人が死亡している。

 浸水した地域の水深は国土地理院の推計によると、水戸市の那珂川流域で最大約7.2メートルに達した。阿武隈川では福島県国見町川内付近で最大約5.2メートル。(共同)