Wednesday, October 16, 2019 10:22 AM

7月参院選は「違憲状態」 1票の格差、最大3.00倍

 「1票の格差」が最大3.00倍だった7月の参院選は、投票価値の平等に反し違憲だとして、四国の3選挙区の有権者3人が選挙無効を求めた訴訟の判決で、高松高裁は16日、「投票価値の著しい不平等状態にあった」とし違憲状態との判断を示した。無効請求は棄却した。

 二つの弁護士グループが全国14の高裁・高裁支部に起こした一連の訴訟で、最初の判決。原告側は不服とし同日、上告する方針を明らかにした。

 神山隆一裁判長は判決理由で「3倍という投票価値の格差は常識的に考えても許容しがたい」と指摘。2017年衆院選(最大格差1.98倍)や憲法施行(1947年)当時の参院選(同2.62倍)と比べても格差は大きく、不平等だとした。(共同)