Monday, October 21, 2019 10:20 AM

中国国防相、米介入けん制 香港情勢「不安定化も」

 中国の魏鳳和国務委員兼国防相は21日、中国軍系のシンクタンクが主催する「香山フォーラム」の開幕式で基調講演した。混乱が続く香港情勢を念頭に「他国の内政に干渉し、『カラー革命』をあおれば、戦乱や不安定化の要因となる」と述べ、米国などの介入をけん制した。

 カラー革命は、旧ソ連諸国で相次いだ民主化運動による政権交代の総称。中国軍内で、欧米諸国の後押しで香港での抗議活動が長期化しているとの不満が強まっている可能性がある。

 講演では「域外国」がアジア各国の内政や安全保障政策に干渉すべきではないとの考えを繰り返し強調。アジア太平洋地域から米国の影響力を排除し、中国主導の秩序の構築を図る意欲をのぞかせた。(共同)